第458章

小林絵里はさらに激しく身をよじった。「坂田和也、どいて!」

けれど坂田和也は起き上がらない。手を使えと無理に迫るでもなく、ただ彼女を抱きすくめたまま、呼吸だけがどんどん荒くなっていく。

小林絵里の頬は熱く染まり、耳元で漏れる低い喘ぎが神経をじかに撫でた。

彼女は顔を背け、そのまま彼の肩に噛みついた。

坂田和也が「……っ」と喉の奥でくぐもった声を洩らす。だが、それで収まるどころか、息はますます乱れていった。

やがて……。

彼は彼女を抱えて浴室へ連れて行った。寝間着に残った痕を目にした瞬間、瞳の色が沈む。整った顔立ちはひどく淡々としているのに、目だけが暗い。

小林絵里は冷たく言った...

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