第460章

須藤星皓は明日から入社だ。

帰り際、小林絵里がエレベーター前まで見送りに来て、にこりと笑った。

「おめでとうございます!」

須藤星皓は照れくさそうに笑う。

「ありがとう。いや、本当にお礼を言うのはこっちだよ。君が背中を押してくれなかったら、好きな仕事を続ける決心なんてつかなかった」

「わたしは、選べる場所を用意しただけです。どうするかを決めたのは須藤さんですから。だから、お礼なんて——」

須藤星皓はスマホを取り出した。

「連絡先、交換してもいい? これから同僚になるし、何かあったら連絡したい」

「はい、いいですよ」

小林絵里はうなずき、スマホの画面を差し出してQRコードを読...

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