第462章

「坂田和也……大丈夫なの?」

 小林絵里は、呆れを通り越して言葉を失っていた。

 自分は何もしていないのに。なのにこの男は、平然と――自分と“ほかの男”のために部屋を取ろうとする。

 頭がおかしいんじゃないの?

 坂田和也は沈んだ目で絵里を見据え、しばらくしてから低く言い放った。

「小林絵里。おまえはほかの男を受け入れるな。好きになるのも許さない。もし俺が知ったら……おまえは死なないかもしれないが、その男は生き地獄を見る」

 冗談ではない。警告の口調は硬く、真剣そのものだった。瞳に宿る独占欲は、もはや隠す気すらない。

 小林絵里は唇をきゅっと結び、複雑な目で彼を見た。

 ――...

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