第467章

翌日。

二人は病院へ向かった。

坂田お婆さんはすでに朝食を済ませており、高橋雲が傍らに腰かけて談笑している。

「おばあちゃん」

坂田和也が病室へ入るなり、穏やかに呼びかけた。

坂田お婆さんは彼の姿を認めると、年老いた顔にぱっと笑みが咲く。

「和也、来てくれたのね」

そう言って手をぎゅっと握り、整った顔立ちをまじまじと見つめたかと思うと、ふいに首をかしげた。

「……和也、なんだか前と違うわ。ずいぶん大人っぽくなったじゃない」

坂田和也は薄い唇の端をかすかに上げる。

「大人になったら悪いのか?」

坂田お婆さんはうなずき、笑った。

「いいのよ、もちろんいい。でもね、わたしは...

ログインして続きを読む