第508章

古川修一は彼を見据えたまま言った。「信じなくていい。お前がまだ自覚してないだけだ。自覚したときには……たぶん、彼女なしじゃいられなくなるぞ」

坂田和也は鼻で笑うように、不遜な顔をした。

古川修一は話題を切り替える。「今回の件、どう見る?」

坂田和也は淡々と言う。「あいつに処理させる」

古川修一は目を丸くした。「できるのか?」

「できるかどうかは、見りゃ分かる。どうしても無理なら、俺が尻ぬぐいする」

古川修一は頷いた。「いいね。お前ら二人、ほんとにどんどん似てきたな」

坂田和也は一瞥だけくれて、「まだ何かあるか?」と冷たく訊いた。

古川修一は封筒を取り出し、そのまま坂田和也の前...

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