第544章

須藤欣禾はスマホを取り出して番号を押した。その間、視線は少し離れたところにいる小林絵里へと流れる。瞳の奥に、どす黒い怨みが滲んだ。

「もしもし、夏目嬢? お願い、助けてくれない? 小林絵里っていうクズ、殺してやりたいの!」

……

庄司玉輝は、小林絵里の異変に気づいた。

彼女はひどく冷淡で、何に対しても興味がなさそうだった。それでも手元の作業だけは、淡々と――まるで機械みたいにこなしている。

庄司玉輝はそのことを坂田和也に報告した。

その頃、坂田和也は松本幸雄が集めてきた調査資料に目を通し、眉間に深い皺を刻んでいた。

高川寒彦が夏目夕子を捕まえてコンテナに閉じ込めた。それは小林絵...

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