第566章

松本桜はふっと笑い、言った。

「絵里、わたしはただの一般人だよ。別に大それた夢もないし。……修一さんと知り合えたのだって、あなたのおかげじゃない? あなたがいなかったら、彼が誰なのかすら知らなかったと思う。そこからこんなふうに関わることになるなんて、ね。人生なんて短いんだから、楽しまなきゃ」

小林絵里はその言葉を聞き、たとえ反抗したところで、自分たちが彼らに抗えるはずがないと悟っていた。

その気になれば、彼らには彼女たちを消す手段が、いくらでもある。

無駄にもがくくらいなら、いっそ――ちゃんと味わったほうがいい。

松本桜の考えは、たしかに正しいのかもしれなかった。

「覚悟が決まっ...

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