第597章

小林絵里は困ったように笑って、「そんなふうに言わないで。あれだけ話して、わたしのほうも気づきがたくさんありました。これからももっと掘り下げていきましょう」と返した

「うん」

須藤星皓はきらきらした瞳で彼女を見つめ、すぐに「じゃあ、俺は先に帰るよ」と言った

小林絵里はうなずく。「ええ。気をつけて」

須藤星皓がエレベーターに乗り込むのを見届けてから、小林絵里はドアを閉めた。振り向いた瞬間、松本桜がにやりとも笑える表情で背後に立っているのが目に入る

「……なにしてるの?」

不意打ちに小林絵りは肩を跳ねさせ、訝しげに松本桜を見た

松本桜は腕を組み、面白がるように彼女を眺める。「どう? ...

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