第619章

小嶋未沙は目を細めた。「あたしを脅してるわけ?」

小林絵里は首を横に振る。「脅してるのは、小嶋さんのほうじゃないですか」

「ふん!」小嶋未沙は鼻で笑う。「それで、あたしがビビるとでも?」

彼女は一歩、また一歩と絵里の前まで詰め寄り、露骨な嫌悪を宿した目で言い放つ。

「おまえを殺すのなんて、アリを潰すより簡単よ。クズ。死ぬ覚悟しとけ」

吐き捨てると、くるりと踵を返して立ち去った。

ぞろぞろとボディガードたちが後に続く。

ほかの病室の連中は、まだひそひそと顔を出して様子をうかがっていた。

「母さん、母さん!」

そのとき、須藤星皓の切羽詰まった声が響く。

絵里の顔色が変わり、す...

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