第674章

坂田和也はそっと目を閉じた。ひと目でわかるほど、弱りきっている。

小林絵里はその様子を見ても何も言わず、踵を返して病室を出た。

お腹が空いた。朝食でも食べに行こう。

朝食の店に着いたところで、松本桜から電話が入った。

「絵里、こんな朝っぱらからどこ行ってたの?」

「病院だよ」

松本桜が一拍置いて言った。

「様子見に行ったの? 死んでないか、出廷できるかどうか」

絵里は口元だけで笑う。

「冗談が過ぎるよ」

「だってさ、わけわかんないじゃん。なんで朝イチで病院? まさか……恋とか?」

絵里はお粥をひと口すすってから答えた。

「昨日の夜からいたの」

「……マジで恋じゃん?...

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