第678章

「それはさすがに面倒だわ」

 小林絵里が平然と言い放つものだから、古川修一は腹の底からムカついた。思わず坂田和也のほうを振り向くと、当の本人は小林絵里をまっすぐ見つめたまま動かない。

「和也、お前……」

「前と同じ口座でいいのか?」坂田和也が淡々と訊ねる。

 古川修一「……」

 おい。

 金持ちでも、金の使い方ってもんがあるだろ!

 もう、呆れて物も言えない。

 小林絵里はこくりとうなずいた。

「ええ」

「松本幸雄に振り込ませる。これから1か月、俺の飯はお前が担当しろ」

 小林絵りは眉をひそめる。なんだか話が雑じゃない?

 5000万って言えばよかったかも。

 はぁ...

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