第693章

松本幸雄は須藤星皓の言葉を聞くと、冷ややかな目で一瞥して言った。

「坂田社長と奥様のことは、君には関係ないだろう?」

須藤星皓は一瞬、表情を固める。

「小林の友人として……ひと言くらい言ってもいいと思います」

松本幸雄は淡々と返した。

「君はいま、自分は奥様の友人だと言った。友人なら、踏み込んでいい線と悪い線くらい弁えるべきだ」

須藤星皓の眉間がきゅっと寄る。

そのとき、小林絵里が口を挟んだ。

「離婚はもうすぐです。あとは開廷日が決まるのを待つだけ」

須藤星皓への返答であると同時に、松本幸雄への痛烈な一撃でもあった。

須藤星皓の固まっていた表情に、ふっと笑みが差す。

「...

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