第728章

庄司玉輝は手を洗って外へ出ると、少し先に須藤星皓が立っていて、黒く澄んだ瞳でこちらを見つめていた。

 庄司玉輝は口元に笑みを浮かべる。

「どうしたの?」

 須藤星皓の声は、さっきよりもいっそう冷えていた。

「……なんで来た」

 庄司玉輝はゆっくりと彼の前まで歩み寄り、首を小さくかしげる。

「あなたの社長として、社員をねぎらいに来ました。ついでに、ご家族の様子も気にかけてあげる。だめ?」

「必要ない」

「冷たいなあ」庄司玉輝はさらに一歩、距離を詰める。「でも、ホテルのときは――そんな感じじゃなかったよね」

 須藤星皓の表情が一気に硬くなる。

「……お前、何がしたい」

 張...

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