第741章

小林絵里は、ふっと動きが止まった。

ここは大通りだ。人の流れが途切れない……。

このまま抵抗を続けたら、坂田和也は本当にやりかねない。

顔から血の気がすっと引き、けれど彼女はそれ以上あがくのをやめた。

坂田和也は満足げに口元をつり上げ、そのまま小林絵里の手を握って通りを歩き出す。

しばらくして、小林絵りは氷みたいな声で言った。

「いつまで、こうするつもり?」

坂田和也は横目で見て、短く返す。

「一生だ」

「寝言は寝て言って」

坂田和也の瞳は、ふざけている気配が一切なかった。

「寝言じゃない。俺は本気で言ってる。こうやってお前の手を引いて……一生、歩いていく」

小林絵里...

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