第756章

夏目亜美はぱちぱちと大きな瞳を瞬かせると、まっすぐ庄司亜南の前まで歩いていき、至近距離でじっと見つめ合った。

庄司亜南はその視線が落ち着かず、こほんと咳払いしてからしゃがみ込む。

「どうしたんだい、お嬢ちゃん」

夏目亜美はぱっと花が咲くように笑った。

「お兄ちゃん、すごい! 火、消したんだもん!」

不意打ちの称賛に、庄司亜南はきょとんとする。

「え……? ほんとか?」

「うん!」

ほかの子どもたちも、口々にうなずいた。

「お兄ちゃんたち、みんなすごい! 火を消したんだもん! 大英雄だよ!」

まっすぐで疑いのない瞳を向けられ、庄司亜南は一気に得意げになって、危うく自分がどこ...

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