第763章

松本桜は彼女を見つめて、問いかけた。「いつ晋城に行くの?」

小林絵里は答える。「もう少し待って。坂田和也との離婚の手続きが終わってからにする」

「……は?」

松本桜は再び目を見開いた。「聞き間違いじゃないよね? あいつが離婚に同意したの?」

「うん、同意した」小林絵里は小さくうなずいた。「わたしも正直信じられない。でもよく考えたら……これまで何度か離婚の話を出したときも、彼は同意して、ちゃんと来てた。来なかったのは、ずっとわたしのほうだった」

松本桜は信じられないという顔をした。「あれだけしつこく引き延ばしてたのに、急に口を割るなんて。いったい何を企んでるのよ?」

「さあ……」

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