第768章

佐川鳥雄はにこにこと笑いながら言った。「この話はそんなに急がなくていい。まずは飯だ。食べながら話そう」

小林絵里は淡々とした表情のまま。「それと、先ほど初稿がご希望と違うとおっしゃっていましたが、どのあたりが合わないとお感じでしたか」

佐川鳥雄の笑みが少し薄れる。「小林嬢、俺は食事中に仕事の話をするのはあまり好きじゃないんだ」

小林絵里は一拍置き、「……わかりました」と答えた。

彼女が空気を読んで仕事の話を続けなかったのを見て、佐川鳥雄の顔つきはようやくいくらか和らいだ。

「小林嬢はY市の人か? 建築の設計士って大変だろ。正直、小林嬢みたいな美人なら、もっと楽で気持ちのいい仕事を選...

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