第782章

少女はひどく悔しそうに唇を尖らせ、納得いかないという顔をしていた。

小林絵里はただ冷淡にその様子を眺めるだけだった。一晩閉じ込められてなお、平然としている。動揺も、後ろめたさも見せないその神経の太さに、絵里は視線を高川寒彦へ移した。

「持ってきて」

高川寒彦は部下に目を向ける。

部下がノートパソコンを抱えて近づいてきた。画面には、監視カメラ映像の切り抜きが映っている。

再生を押すと、映像の中で少女が宴会場に入った瞬間から、視線を小林絵里に貼りつけているのがはっきり分かった。

絵里が移動すれば、少女も距離を詰めすぎず離れすぎず、一定の間合いでついて回る。まるで、何かのタイミングを待...

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