第783章

  そして今、いちばん肝心な鍵を握っているのはこの女だった。おそらく――黒幕が誰なのかを知っている、唯一の人間。

  だが、決定的な証拠がない以上、こちらも手は出せない。

  残されたのは、宴会場の責任者。男はぶるぶる震え、額には冷や汗がびっしり浮かんでいた。

「高川社長、坂田社長……わ、私は本当に何も知りません! こんな大事な場で、そんなことを許すほど肝が据わってるはずがないでしょう!」

  松本桜が鼻で笑う。

「でも起きた。じゃあ、どう説明するの?」

  支配人は何度も頷いた。

「私の落ち度です、私が無能でした! 責任は取ります、どんな処分でも受けます! ですが本当に、何が...

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