第811章

「え?」

 小林絵里は一瞬きょとんとして、腑に落ちないまま尋ねた。「なんでトレンド入りするの? なんで叩かれてるの?」

「いやあ、ひと言ふた言じゃ説明できないって。とにかく見てみなよ。すぐ分かるからさ」

 小林絵里は眉間にぎゅっと皺を寄せた。どういうこと……?

 たった一晩会っていないだけなのに、どうしてこんなことに。

 通話は切らずに画面を戻し、アプリを開く。トレンドの一位は、坂田和也の名前だった。

 タップして――動画を見た瞬間、小林絵里はがばっと上体を起こした。

「見た!? あははは! あのクソ野郎にもこんな日が来るんだ。総叩きで追い回されてさ、気分いい~!」

 松本桜...

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