第867章

「もしもし、どうするのよ? 失敗した……しかも坂田和也に指をへし折られたの。あんたの計画なんて、最初から無理だったんじゃない!」

 藤原千惠は声を潜めた。けれど、焦りと苛立ちは隠しきれない。

 相手はしばし沈黙し、やがて吐き捨てるように言った。

「使えないのはお前だろ。俺のせいにするな」

「……っ、あなた!」

 千惠は怒りでベッドから跳ね起きそうになったが、これからも頼らざるを得ないことを思い出し、必死に息を整えた。

「で、これからどうするの?」

「役立たずとはもう組まない。あとは勝手にしろ」

 それだけ言って、通話は一方的に切れた。

「ちょっと、もしもし? もしもしっ!」...

ログインして続きを読む