第875章

「ううん、絵里。考えすぎだよ。わたし、あなたのことを責めたりしてない。たぶんあなたは知らないと思うけど、前からあなたに会うたび、胸の奥が変な感じで……気づくと、どうしても近づきたくなってたんだ。そのときは不思議だなって思うだけだったけど、今あらためて考えると、あれは血のつながりが呼ぶものだったのかもしれない。ただ、そこまで想像が回らなかっただけで」

藤原景丞は焦ったように言い、まっすぐな目で彼女を見つめた。

「君が俺の妹だって知ったとき、本当にうれしかった。そんな馬鹿なこと言うなよ。これ以上言ったら……俺、ほんとに機嫌悪くなる」

その様子に、小林絵里はふっと笑う。

「だからこそ、ちゃ...

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