第877章

小林絵里は庄司玉輝に、退職のメールを一方的に送った。

すると庄司玉輝から、間髪入れず電話がかかってくる。

「小林。実のご両親が見つかったんだって? これからはG市に残って暮らすつもり?」

庄司玉輝の口ぶりは相変わらず気ままで、まるで本当に友だちみたいだった。

小林絵里は淡々と答える。

「うん。もう出ていくつもりはない」

家族がこちらにいる。離れられるはずがなかった。

「はぁ……残念だな。あなたって本当に優秀でさ、俺も好きなんだよ。ずっと俺のところにいてくれたらよかったのに」

その言葉に、小林絵里は問い返した。

「それ、本心? それとも坂田和也に言わされてるの?」

「え……...

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