第910章

小林絵里は目を丸くした。まさか、そんな展開になるなんて……。

そうなると、話が少し厄介だ。

須藤星皓は最初から庄司玉輝の狙いに気づいていたはずだ。当然、警戒もするし、嫌悪だってする。

庄司玉輝が彼を好きにならなければ、それでよかった。けれど、好きになってしまったら――。

どうすればいい?

小林絵りは少し考え込んでから尋ねた。

「これから、どうするつもり?」

庄司玉輝は小さく息を吐く。

「わたしにも分からないんです。一緒にいたいのかって……でも、この道って、たぶんすごく長い。自分が最後まで耐えられるのか、分からなくて」

庄司玉輝は、もともと面倒ごとが苦手な人間だった。だから身...

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