第914章

「ん……」

庄司玉輝は須藤星皓の膝の上に跨ったまま、彼の提案を真面目に考えている――はずなのに、身体だけはまるで落ち着きがない。

白く柔らかな指先が、胸板をなぞったかと思えば、今度は腹筋をそっと撫でる。

須藤星皓の喉がひゅっと鳴った。たまらず彼女の腰を掴み、掠れた声で言う。

「……動くな。いい加減にしろ」

庄司玉輝は首を横に振った。

「むりだよ」

そう言うなり、身を屈めて彼の唇を塞ぐ。

今度の須藤星皓は避けなかった。というより、避けようがなかった。

全身の筋肉が張りつめ、喉仏がごくりと上下する。次の瞬間、彼は彼女の後頭部を押さえ、立場を奪い返すように深く口づけた。

庄司玉...

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