第920章

気持ち悪い!

庄司玉輝は心の底から拒絶していた。けれど身体には、指先一本動かす力すら残っていない。

どうする……?

まさか今日、本当にここで終わるの?

庄司玉輝は目を開け、男をにらみつけた。輪郭はぼやけて見えないのに、視線だけが鋭い。毒を塗った刃みたいに冷たく、背筋を凍らせる。

男の手が、ぴたりと止まった。

――殺す気か、って目だな。

だが、だから何だ。

すぐに俺の下で蕩けたら、どうせ縋りついてくる。

男は庄司玉輝の警告など意にも介さず、手を伸ばして彼女の服を脱がせはじめた。

「ピンポーン!」

そのとき、突然インターホンが鳴った。

男は眉をひそめる。こんな時間に、誰だ...

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