第938章

小川甘乃はそれを聞くなり、ぱっと目を輝かせた。「えっ、乗馬もできるの?」

そう言って庄司玉輝のほうへ顔を向ける。「玉輝、馬って乗れるの?」

庄司玉輝は首を横に振った。「乗れない」

小川甘乃の表情に、たちまち残念そうな色が浮かぶ。「乗れないの? じゃあ、わたし一人で乗ってもつまんないじゃん」

庄司玉輝が言う。「ほかにも人はいるだろ」

けれど小川甘乃は手をひらひら振って、「やーめた」とあっさり引っ込めた。

庄司玉輝「……」

まあ、いいか。

どっちでも。

小川律和もさすがに困ったようで、視線を庄司玉輝の顔に落とす。「乗馬に興味があるなら、俺が連れていくけど」

その言葉に小川甘乃...

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