第946章

小川甘乃が言った。

「ほら、心配させたじゃない。どうしたの? なんで急に胃に穴なんて……胃穿孔って、普通なる?」

……怖すぎる。

庄司玉輝は小さく答える。

「ちょっと酒を飲んだだけ」

「わたしのせいだわ」

そのとき、小川律和が口を挟んだ。心配そうに庄司玉輝を見つめながら。

「俺が何か食べさせるべきだった」

小川甘乃はそれを聞くや否や、兄をぎろりと睨む。

「彼女が飲んでるとき、兄ちゃんも一緒にいたの?」

「……ああ」

次の瞬間、小川甘乃の拳が飛んだ。

「だったら止めなよ! 空きっ腹で飲むなんて危ないに決まってるでしょ!」

小川律和は素直に引き下がる。

「俺の責任だ」...

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