第961章

古川修一は花束を抱え、その後ろには新谷逢弥と坂田和也が続いていた。

「桜、迎えに来たぞ!」

玄関をくぐるなり、古川修一が声を張り上げる。端正な顔は興奮で輝いていた。

「待て」

藤原景丞が手を上げ、行く手を遮る。

古川修一は足を止め、相手を見据えて言った。

「分かってるさ。作法ってやつだろ。どんな手でもいい、かかってこい!」

藤原景丞がくつりと笑って身を引く。背後には机が一つ。赤い布が掛けられ、そこから赤い紐が四本、だらりと垂れていた。

隣で庄司玉輝が口を開く。

「古川殿。第一関門を越えれば、先へ進めます」

「第一関門って何だ?」

庄司玉輝は赤紐を指した。

「引いたもの...

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