第98章

婦警は部屋を出ていった。

坂田和也は歩み寄り、彼女の前に立って言った。

「庄司一火は俺の部下だ」

それを聞いた小林絵里は、わずかに目を丸くした。

「彼にずっと私をつけさせていたんですか? あなた、変態ですか?」

坂田和也は言葉を失った。

「……」

こめかみに青筋がピクリと浮かぶ。

彼は低い声で告げた。

「あいつはヘマをして、俺がお前を誤解する原因を作った。だから謝罪に来させたんだ」

ただ、庄司一火が自分の素性も明かさず、いきなり小林絵里に謝り出すとは、彼も全く予想していなかった。

小林絵里が彼を精神異常者扱いして警察に突き出さなかっただけでも、御の字と言えるだろう。

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