第983章

夕方。

須藤星皓が戻ると、庄司玉輝はさっそく例の件を話して聞かせた。

須藤星皓は目を疑った。

筋でいえば、彼と坂田和也のあいだには、確かにしこりがある。かつて小林絵里をめぐって、関係が妙にこじれたこともあった。

そんな相手が――こんな贈り物を寄こすなんて。

意外すぎて、言葉が出ない。

けれど庄司玉輝は上機嫌で、さらりと言った。

「社長からの贈り物なんだから、受け取らなきゃ。明日、休み? 家、見に行こうよ」

気に入ったらそのまま住めばいい。合わなければ売って、別のを買えばいいだけだ。

「……いいよ」

須藤星皓は胸の奥に渦巻くものをぐっと押し込み、うなずいた。

その夜は、ふ...

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