チャプター 177

サマー視点

観客席は熱狂に包まれていて、気づけば私は手すりを握りしめすぎて、指の関節が白くなっていた。隣ではミアが何かを叫び、アシュリーはぴょんぴょん跳ねていたけれど、耳の奥で鳴り続ける轟音と、頭の中で祈りのようにひたすら「お願い、お願い、お願い」と唱え続ける声にかき消されて、何ひとつ聞こえなかった。

残り二周。エヴァンの失速はもう明らかだった。肩は内側へ落ち、頭は前に垂れ、その姿には、序盤で飛ばしすぎた者に特有の兆しがはっきり出ていた。ローガンはすでに追いつき、ほとんど並ぶように走っていて、キーランもすぐ後ろ、いまや三位につけていた。その距離は、彼の顎に走る緊張や、右手だけが左よりわずか...

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