第二十三章

ケイラン視点

ドレイクが振り向き、ひと瞬きほど呆気にとられた。だが次の瞬間には笑い出していた。「いやあいやあ。彼女が時間どおりにお出ましか。最高だな。これで俺は――」

サマーが鉄パイプを振り下ろした。

本気で殴るつもりじゃなかったのだと思う。ただ脅して、俺から引きはがすように後ずさりさせたかっただけだ。だがドレイクの動きは不自然なくらい鈍かった――部屋の端からでもウォッカの匂いがしたし、瞼の重い、硝子みたいに濁った目をしていた。俺が来るずっと前から飲んでいた男の目だ。鉄パイプが、刃物を握っていたほうの手首にまともに入った。嫌な音がした。骨が砕けるような、ぞっとする乾いた割れ目。ドレイクは...

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