第二十六章

サマー視点

私たちは皆いっしょに警察署を出た。疲れ切り、傷つき、心はぼろぼろだったのに、なぜか来たときよりも身が軽かった。キアランの家族を何年も縛りつけてきた脅威が、ついに消えたのだ。悲しみが本物であることに変わりはない――キャサリンは後部座席で静かに泣き、リリーはその手を握りしめていた――それでも、そこには安堵があった。解放があった。

母が手配した車が、クロス一家を家まで送ることになっていた。キアランは助手席に座り、ヘッドレストに頭を預けて、目を半分閉じていた。こめかみに巻かれた包帯の白さが、彼の耐えてきたものすべてを容赦なく思い出させる。救急隊員はきっぱり言った。運転はだめ、無理な動き...

ログインして続きを読む