チャプター 32

夏の視点

あれ以来、キーランはホームルームに戻ってこなかった。一度も。

確かめた。毎朝早めに教室へ行って出入り口を見張ったのに、毎朝、彼はそこをくぐらなかった。ローガンによれば、競技チームは全力の準備期間で、アメリカ物理オリンピック予選に向けたガチの追い込みに入っているらしい。つまりキーランは昼休みを物理実験室で過ごし、終業のベルが鳴った瞬間に校舎を出てしまう、ということだった。

「忙しいだけなんじゃない?」水曜日の昼、ミアが言った。私は一口も食べないまま皿のパスタをフォークでいじっていて、それを彼女は眺めている。「大きい試験が近いって言ってたでしょ?」

「うん」ミニトマトを突き刺す。...

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