チャプター 35

サマー視点

ザ・コモンズの裏手は、明るく清潔な食堂とはまるで別世界だった。むき出しのステンレスの作業台に、容赦ない蛍光灯の白い光。巨大なシンクには汚れた皿が山と積まれ、油と洗剤の匂いが空気をねっとりと重くしている。キーランは壁一面のフックの前で、くたびれた濃紺のエプロンを引き寄せて身につけ、腰で素早く、手慣れた動きで結び目を作っていた。

最初、彼は私に気づかなかった。私は、彼が教職員用の食事スペース――少し上等なテーブルが並び、ちゃんとテーブルクロスまで掛かった別区画――のそばに置かれたバケツから布巾をつかみ、台を拭き始めるのを見守っていた。右手がこわばっているのが、ここからでもわかった。...

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