チャプター 37

サマー視点

ハリソンの顔が、どうしても頭から離れなかった。まるでキアランを、台所の床にこびりついた汚れみたいに見ていたあの目。こすり落としてしまうべきものだとでも言うように。あの男が「貧乏な奨学生」と口にしたときの響きも――まるで診断名みたいで、貧しさが感染する病気か何かであるかのようだった。

昨日、食堂を出たとき、制服には水染みが残り、爪の間には汚れが入り込んでいた。けれど、ついてきたのはそれだけじゃない。ハリソンの声が家まで追いかけてきて、夕食のあいだも、やるだけやってみた宿題のあいだも、眠れずに天井のシーリングファンを見つめていた長い時間のあいだも、頭の中で反響しつづけた。

――お...

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