第103章 過失致死

白川凰姫はスマホを握ったままバルコニーへ出た。声は淡々としている。

「……何か用?」

「実はな……」白川昭修が深く息を吐く。重たい声になった。「家の会社がちょっとまずい。資金繰りが切れた」

凰姫は黙って聞いていた。胸の内は凪いだまま。白川家が潰れようが生き残ろうが、彼女に何の関係がある。

「相良沢弥が白川家に100億を入れた。ただ、あれは本来お前への結納金だったんだ。だが、お前が離婚して再婚する気はないと言うから……双方で折り合いをつけた」

凰姫の眉がきゅっと寄る。嫌な予感が背筋を這った。

「……何をさせる気?」

「相良沢弥は城南の土地を狙ってる。事業にしたいんだが、芳丸巡哉に...

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