第117章 グループの重大な調整

芳丸巡哉は眉をわずかに上げた。彼女がこんなに早く『仕事の顔』に切り替えるとは思っていなかったらしい。

「言え」

「前金を30%、お願いします。それと、利益配分の比率は曖昧なままじゃ困ります。具体的な数字を明記して、正式な契約書に落とし込んでください」

白川凰姫は一拍置き、探るような視線を真正面から受け止めて、付け足す。

「……分かってるでしょう。私、お金が必要なの」

芳丸巡哉は黙って聞き終えると、ふっと喉の奥で笑った。

「守銭奴」

からかいの言葉の端に、気づくか気づかないか程度の甘さが混じっていた。けれど白川凰姫には、それを噛みしめる余裕がない。

芳丸巡哉はあまりにもあっさり...

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