第134章 カードは本人

立花子元はいつの間にか近くまで来ていて、彼女の隣の窓枠に気だるげにもたれた。興味深そうな視線を寄こしながら言う。

「次に来たいなら、俺に直接電話しろよ。芳丸巡哉の名前を出すより、よっぽど早い」

声色はどこか甘く、からかうような挑発が混じっている。

安藤汐は胸が跳ね、頬がふわりと熱くなった。

「立花殿は……ほんと、人をからかってばかり」

口ではそう言いながら、内心は悪くなかった。

「汐、早く早く! 写真撮ろ! この背景、SNSに上げたら絶対バズるって!」

太田萌が興奮した様子で手を振る。

安藤汐は笑って歩み寄り、床まで届く大きな窓の前でポーズを取った。

SNSの文面はもう決め...

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