第147章 お前の同情は要らない

「この数年、お前の腹はまるで音沙汰なしだ。白川家だって、とっくに落ちぶれて見る影もない。最初から最後まで、お前はうちの息子には釣り合わん」

一言一言が、白川凰姫の胸を抉った。

生まれ。過去。

この結婚の中での「価値のなさ」。

凰姫は体の脇に下ろした手を、そっと握り締める。

下腹部に、ちくりとした痛みが走った。反射的に手を添え、庇う。

その小さな仕草は、芳丸徳安の目には、やましさの表れにしか映らなかった。

「男にちょっと色仕掛けでもして、いっとき魂でも抜いたつもりか。だからって好き勝手できると思うな」

目の前の男は、芳丸グループの帝国を築き上げた張本人。

上に立つ者の圧と気配...

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