第13章 離婚書類

園田興柏が小野寺彩音に課した仕事量は、インターン生がこなすべき内容をはるかに超えており、明らかに彼女を快く思っておらず、公私混同で嫌がらせをしたいという意図が見え見えだった。

アカシテクノ買収案件は二つの大グループの合併に関するもので、買収される側にはさらに複数の子会社があった。園田興柏が小野寺彩音に割り当てた仕事内容は、彼女にとって特に難しいものではなかったが、彼女は元々このプロジェクトチームにいなかったため、資料に慣れるのにかなりの時間を割く必要があった。

何事も始めが肝心だ。小野寺彩音はそう割り切っていた。

昼休み。

古賀硯司は普段、最上階の社長室で出前の仕出し料理を食べているの...

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