第233章 彼の奥さんは、決して他人に劣らない

 相馬語蝶は机に寄りかかり、小野寺彩音を挑発するように一瞥した。「知意の家はあんな大規模な花火の許可が下りるんだもの、セカンドオーサーの機会なんて気にするわけないじゃない? 知意が盗作したなんてあらぬ疑いをかける人がいるなんて、本当に笑えるわ!」

 小野寺彩音もまた、本当に笑える人がいるものだと思った。「相馬語蝶、そういえば、私たちにはディベート大会で苦楽を共にした仲というものがあったわよね。片思いの男一人のために、ここで私にわけもなく突っかかってくるなんて、あなたも相当お笑いぐさだわ」

 小野寺彩音はあえて『片思い』という言葉を強調した。相馬語蝶に恥をかかせるためだけでなく、江沢冬弥の名...

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