第249章 高橋様の新鮮さはどれくらい続くのか?

神崎暁の答辞は非常に素晴らしく、演台に立つ彼女はきらきらと輝き、まるで発光体のようで、目を離すことができなかった。赤い博士ガウンが、彼女にはこれ以上ないほど似合っていた。

小野寺彩音はカメラを構えて写真を撮っていたが、ふと隣の男も携帯電話を取り出し、カメラモードを起動して壇上の人物にレンズを向けていることに気づいた。

カシャッ、とシャッター音が響く。

小野-寺彩音は少し意外に思った。高橋樹の歴代の彼女たちも多芸多才で、中にはソロリサイタルを開けるレベルのヴァイオリニストもいた。しかし彼は、たとえ観客席の最前列ど真ん中という最高の席に座っていても、いつも気乗りしない様子で、壇上の相手への称...

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