第264章 知世、私は決していい人ではなかった、ごめんなさい

空気が凍りついたかのように、息苦しさが場を支配する。

「……すまない、俺は……」

古賀硯司が必死に弁解しようとするが、一言一言が重く、口から出てこない。

小野寺彩音は静かに彼を見つめ、ついに堪忍袋の緒が切れた。

「謝罪なんて聞きたくない。聞きたいのは一つだけ。三年前、私たちがああなったことを他の人に漏らしたのはあなた? あなたのボディガードに侵入を許可させたのも、あなた? そうなの、そうじゃないの?」

「知世……」

「そうなの、そうじゃないの?」

小野寺彩音は怒りで頭がくらくらするのを感じたが、必死で平静を保とうと努めた。

「……」古賀硯司は、苦渋の表情で口を開いた。「……そうだ」...

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