第293章 助けて、助けて!

 小野寺彩音は、南野知意からメッセージが来るとは思っていなかった。しかし、今となっては特に驚きもしない。相手が言っている『見逃してやる』だとかいう言葉には興味もなければ、知りたいとも思わない。そのまま既読無視を決め込んだ。

 しばらくして、小野寺彩音はまたメッセージを一つ受け取った。

 今度は一枚の写真だった。豪華な洋式の食卓で、古賀硯司が主賓席に座っている。その表情は冷淡で気高く、喜怒の感情は読み取れない。

 南野知意:【私たち、一緒にいるの】

 小野寺彩音は可笑しくなり、思わず声を出して笑ってしまった。

 こんな手口、とっくの昔に小野寺静が使い古したものだ。南野知意が今さらこんな...

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