第296章 終わった、大魔王が戻ってきた

高梨雪と洛条夫妻は、奥歯を噛み砕かんばかりであった。

古賀大奥様が理不尽なのは知っていたが、まさかこれほどまでとは!

このババアの頭は、一体物事の軽重を分かっているのか!

一時間後。

手術室のランプがついに消えた。

医師が出てきて状況を説明する。「母体は安全です。三十分後に一般病室へ移ります。お子さんは男の子ですが、早産に加え酸素欠乏状態でしたので、新生児科にて緊急治療中です」

小野寺彩音はそっと安堵の息を漏らした。少なくとも洛条北兎の命に別状はない。それだけで良い知らせだ。

「孫を転院させてもらいます。私たち加賀家の病院で、最高の小児科医を手配しますわ!」高梨雪が医師の行く手を...

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