第303章 彼を愛する

PICU病棟の外は、一面大きな透明ガラス張りになっていた。

洛条北兎はガラス越しに、瞬きもせず中を凝視していた——早産児はとても小さく、保育器の中に横たわっている。全身に管が繋がれ、呼吸の起伏はほとんど見て取れない。ただ、機器に表示される安定した心拍数だけが、この赤ん坊がまだ生きていることを示していた。

「彩音、もしあの時、私が意地を張らなければ、あの子はこんなことにならなかったのかしら?」洛条北兎の声は苦しげに掠れていた。

「北兎、きっと良くなるわ。自分を責めないで。あなたは何も悪くない……」小野寺彩音は胸を痛め、洛条北兎を腕の中に抱き寄せた。

「もしこの子が助かったら、洛条嶼って名...

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