第333章 何をする?浮気を防ぐ

「なんでここにいるの?」

 神崎暁はひどく気まずさを覚え、なぜか胸がざわついた。

 まるで悪事が露見し、現行犯で捕まったかのような気分だ。

 高橋樹は何も言わず、ただ目の前の男を見据えている。その表情は淡泊だが、不思議と強烈な威圧感を放っていた。

 高橋樹を巻き込みたくない神崎暁は、席を立って告げた。

「すみません先輩、急に私用ができてしまって。今度、お礼とお詫びを兼ねて食事をご馳走させてください!」

 高橋樹を紹介するつもりなど毛頭ない、という態度だ。

 かつて古賀硯司が、小野寺彩音の訳のわからない『先輩』とやらに嫉妬して荒れていた理由が、高橋樹には痛いほど理解できた。

 先輩後輩...

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