第348章 高橋社長は本当に別れたのか?

高山補佐が受付と支払いを済ませて病室に戻ると、高橋樹はベッドにうつ伏せになっていた。その背中には、棒で殴られたのか、それとも鞭打たれたのか、無数の傷跡が錯綜している。赤く腫れ上がり、あるいは青黒く変色し、一部は皮が破れて血が滲んでいた。

これほど惨たらしい傷を負いながら、よくぞ自宅で耐え忍んでいたものだ。しかも、頑として病院に来ようとしなかったのだから呆れるほかない。

「もっと早く受診すべきでしたね。高熱が繰り返されるのは、背中の傷が感染症を引き起こしている可能性があります」と医師が告げる。

高橋樹は何も答えなかった。

彼は自覚していた。発熱の原因は、背中の傷とはさほど関係...

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